介護医療院は医療ケアと介護ケア、そして生活の場という3つのサービスを提供する施設です。そのため、そこで活躍する方たちの職種はさまざまです。介護医療院は、高齢者の方たちの長期療養のためにあり、生活支援を支える場です。医療ケア、介護ケア、そして生活支援を行います。
医療ケアを行うために医師、看護師ならびに薬剤師がいます。また、介護やリハビリ支援のため、介護士、リハビリ専門職も必要です。生活の場でもあるので栄養士も活躍しています。
介護医療院は重度の方が入居するⅠ型、比較的容態が安定している方が対象のⅡ型の2種類あるため、そこで働く人数はⅠ型、Ⅱ型で違います。医師はⅠ型では入居者48人に対して1人、Ⅱ型の場合が入居者100人に対して1人の割合で配置されます。看護師と介護士はⅠ型とⅡ型ともに入居者6人に対し1人の割合です。薬剤師はⅠ型の場合入居者150人に対して1人、Ⅱ型は入居者300人に対し1人です。入居者たちの食生活を担う栄養士はⅠ型Ⅱ型に関係なく、定員100人以上に対して1人以上の配置が求められています。リハビリ専門職には、理学療法士や作業療法士、あるいは言語聴覚士などが含まれますが、人数は決められておらず、適切な人数を各病院で決めることができます。Ⅰ型の介護医療院の場合は、医師の当直が必須ですが、比較的軽度な治療が必要な方が入居するⅡ型の場合は医師の当直は必須ではありません。これらの人々が、介護医療院に入居する高齢者の生活を支えています。